真庭市蒜山地区が誇る特産品「蒜山こだわり大根」の出荷が始まりました。他産地の出荷が始まり値崩れする時期に、特産の「ひるぜん大根」に付加価値をつけて販売しようと、2002年から取り組みを開始。今では蒜山高原に冬の訪れを告げる風物詩として定着し、「旬の味」として多くの人が待ち望みます。
たい肥を入れた土づくりや糖度が上がりやすい品種の選定、高原の寒さに当てる寒締めなど生産者がこだわって栽培。7戸が1.5㌶に作付けし、11月上旬から出荷が始まりました。
8月下旬は気温が高く、生育への影響を懸念したことから9月には種を遅らせたものの、長雨の影響で畑に入れず例年よりやや出荷が遅れました。朝晩の冷え込みが大きく、10月下旬に2回の降霜があり、寒締めでみずみずしくおいしい大根に仕上がりました。
下茹でをしなくても味が染み込みやすく、特に寒くなるこの時期の煮物やおでんに最適です。
蒜山大根部会協議会の井藤文仁会長(66)は「寒さに十分に当たり、おいしい大根ができた。ぜひ食べてほしい」と話します。11月下旬まで80㌧を岡山市場へ出荷します。





