国消国産 ワクワクする農業と地域の未来を JA晴れの国岡山

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農業を始める

更新日
農業を始めたい、でも、何から始めたら良いか分からない…
農業の経験が無い方が農業を始めようとした場合、まず最初に立ちはだかる壁です。
しかし、就農フェアを始めとした相談窓口は色々あり、農業体験研修も各地で開催されています。以下におおまかな流れをまとめましたので、ご覧ください。

就農者の声

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リンドウ
ポツンと一軒家に憧れ、
移住からとんとん拍子で
リンドウ
ポツンと一軒家に憧れ、
移住からとんとん拍子で
[新見花き部会]
山本 幸子さん(42)・誠さん(50)
〈新見市〉就農/2年目
 就農相談会で出会ったリンドウの美しさに魅せられ一念発起。テレビ番組「ポツンと一軒家」に憧れる妻の希望も後を押し、大阪から中国山地の山奥に2年前に移住しました。関係機関のサポートも整い、準備講座で一連の作業を体験できたほか、JA生産部会のもとで半年ほど実務研修にも励み、住む家や農地の確保など全てがとんとん拍子でした。今年は作付けを40aに増やし、6月下旬からの初出荷に意欲満々です。自営のウェブ広告業とも両立させ、自然の中で体を動かせる農業を心地よく感じています。
ブドウ
両親を継ぎ経営発展を
家族協定・GAPで奮起
ブドウ
両親を継ぎ経営発展を
家族協定・GAPで奮起
[びほくぶどう生産部会]
小見山 茂樹さん(57)・美鈴さん(58)
〈高梁市〉 就農/ 14年目
 ブドウ農家の後継者なので環境に恵まれていました。両親を手伝う程度だったものの、ピオーネスクールを受講して興味がわき、会社を早期退職して専業となりました。家族経営協定を結び、ピオーネを中心に60aを妻とともに切り盛りしています。組織と違って自由が利きますが、GAP(農業生産工程管理)に基づき品質管理や働き方に気を配っています。自然相手なので憧れや夢だけでは成り立たず、儲けばかり考えていると失敗します。まだまだ初心者。基本を忠実によいものを作りたいと心を奮い立たせています。
モモ
就農サポートが魅力
家族の時間が増えた
モモ
就農サポートが魅力
家族の時間が増えた
[吉備路もも出荷組合]
宮口 久美子さん(32)・直也さん(31)
〈総社市〉就農/4年目
 自分で作り出す仕事に憧れ、資格やスキルがなくても新規就農研修制度や補助金などサポートがある農業に魅力を感じました。妻が岡山県出身で、中元などで白桃のおいしさを実感。東京でのサラリーマンからモモ農家に転身しました。
 自動かん水設備や乗用型草刈機の導入で負担も少なく、季節を感じながらの作業はストレスを感じません。夫婦の会話や、家族で過ごす時間が増えたのも農業の魅力です。気候変動にも負けない、常においしく高品質のモモを作れる農家になるのが目標です。
家業の畜産を継ぐ
品質の高いなぎビーフ®を
追い求めたい
家業の畜産を継ぐ
品質の高いなぎビーフ®を追い求めたい
[勝英奈義肥育部]
國富 宏大さん(35)
〈奈義町〉就農/12年目
 建築関係の仕事を辞めた後、兄のすすめもあり家業の畜産農家を継ぎました。生き物と向き合う難しさを感じることもありますが、家族や共同経営する牧場の仲間たちがいるので、とても心強いです。現在は種付けができるよう奮闘の日々を送っています。生まれてからずっと手塩に掛けて育てた牛が高値で取引された時が、一番うれしいです。近い将来JAの融資制度などを活用して設備投資を行い、牛のストレスを軽減する肥育環境を整え、さらに高品質な肉を追い求めていきたいです。
水稲

大豆
郷土を守りたい
市職員から専業農家に
水稲

大豆
郷土を守りたい
市職員から専業農家に
[つやま青壮年部東部支部]
米井 崇恭さん(39)
〈津山市〉就農/2年目
 地元市役所に勤めていましたが、もっと魅力的な地域にするにはまず農業をなんとかしなければならないと強く思うようになりました。郷土のためにひたむきに汗を流す専業の先輩農家は皆カッコよく、自分もそうなりたいと決意しました。次世代に農業をつなげていくことが目標です。まずは米・麦・大豆の生産を中心に頑張っていきたいです。
白ネギ
夏の出荷も挑戦
若手とともに盛り上げたい
白ネギ
夏の出荷も挑戦
若手とともに盛り上げたい
[まにわ南部白ネギ生産組合]
林 岳志さん(43)
〈真庭市〉就農/5年目
 大阪からのIターンで就農しました。白ネギは、ほかの品目と比べ作業時間や労力に対する費用対効果が大きいと判断し、1.5haまで拡大しました。
 昨年からは夏場の出荷にも挑戦中です。農業はやればやるだけ結果が出るところがやりがいです。若手の野菜生産者はまだ少ないので、国消国産や耕作放棄地対策にもつながる農業の担い手がどんどん増えてほしいです。農業者同士の交流などを通じて、地域農業を盛り上げていきたいです。
ナス・
ホウレン
ソウ
移住を機に就農
子育て環境も重視
ナス・
ホウレン
ソウ
移住を機に就農
子育て環境も重視
[おかやま東ナス部会]
野島 竜也さん(43)・美知子さん(43)
〈和気町〉就農/2年目
 大阪で開催していた移住説明会をきっかけに和気町へIターンしました。農業学校出身だったこともあり、移住とともに就農を決意。岡山県は天候が安定しているので栽培面でも不安が少なく、子育てもしやすい環境に魅力を感じました。
 就農に向けて行政やJAなどから支援を受け、先輩農家のもとで1年間研修に励みました。今年の夏が2回目のナスの収穫です。昨年の反省をいかしながら、先輩農家からのアドバイスや技術を実践し、独自の栽培方法を確立したいと奮闘しています。
アスパラ
選果体制いかし省力化
講習会や研修で学びも
アスパラ
選果体制いかし省力化
講習会や研修で学びも
[矢掛アスパラガス部会]
部会長 山邊 勝彦さん(77)
〈矢掛町〉就農/15年目
 以前は鉄工所を経営していました。JAにアスパラガス栽培をすすめられ、妻に「やってみたら」と背中を押され就農しました。
 アスパラガス栽培は軽作業と思われますが、堆肥を均等に施肥する作業や元肥散布など重労働で、収穫が始まると休む暇もありません。
 部会では、栽培の管理方法や疑問を先輩農家から学べ、講習会や視察研修へも参加できます。JAの共同選果体制も整っているので選別の手間と出荷作業を省力化でき、栽培管理と収穫作業に力を注げています。

就農までのおおまかな流れ

STEP 1 情報を収集

就農セミナー・相談会

 大阪や東京など都市部や、オンラインで開かれる就農セミナーで、JAや行政関係者から産地概要や就農への支援制度などの説明を受けられます。

大阪での就農フェア

就農オリエンテーション

 岡山県担い手育成総合支援協議会が主催し、就農を検討されている方を対象に、県内9地域で産地見学のオリエンテーションを開催。思い描く農業の実現に向けて現地を見学することで、先輩農家や関係者へ質問もでき、不安解消につながります。

トマト選果場を見学する就農希望者

公益財団法人
岡山県農林漁業担い手
育成財団など就農相談窓口

STEP 2 営農・生活プランの設計

長期的な営農・生活プラン策定

農業で生計を立てていくには、少なくとも就農以降10年間の営農・生活プランを考えておく必要があります。例えば、
  1. 何を何人でどのくらいの面積で作るのか
  2. 経営に必要な費用はどれくらいか
  3. 年間の生活費はどのくらいか
などがあげられます。

自己資金は最低でも年間生活費の2~3年分が必要

住民税は前年の所得に応じて課税されることも踏まえて準備する必要があります。

経営規模と収益性

就農当初は労働時間は2~3割増、農業所得は3~5割減になると予測し、プランを策定します。

営農を始めるにあたっての費用

農業には施設や機械が欠かせません。融資制度を活用する一方で、中古の施設や機械で初期投資を少なくする方法もあります。JAでも農機展示会などで中古も販売するなど農家を支援しています。

就農準備講座で営農プランを学ぶ

岡山県は、県内で就農を希望する55歳未満を対象に営農プラン作成方法を学べる講座を年4回程度開設しています。

STEP 3 栽培品目を決定

JA管内では水稲をはじめ、「くだもの王国おかやま」と言われるゆえんである特産ブドウやモモ、夏秋トマト・アスパラガス・キュウリ、リンドウやスイートピー、牛肉など多岐にわたる農畜産物があります。
県の「農業経営指導指針」には10a当たりの農業所得の例が示されているので、栽培作物決定におけるひとつの目安となります。

10a当たりの年間 農業所得(例)

清水白桃
111.6万円
おかやま夢白桃
135万円
ピオーネ
68万円
シャインマスカット
247.9万円
スイートピー
345.5万円
夏秋トマト
109.6万円

STEP 4 就農候補地の選定

自分が栽培したい品目に合った産地を選定し、現地をしっかり確認する必要があります。
その場所がよくても、地域に溶け込めるかも重要なポイントです。

STEP 5 資金の準備・計画

新規就農研修事業における実務研修中には年間150万円ほどの費用が支給されますが、運転資金や生活費などは別途用意しなければなりません。JAや県などでは融資制度を用意して就農者を後押ししています。

STEP 6 技術や知識の習得

STEP 7 農地・住宅の確保

農地中間管理事業を活用して農地を賃貸することで、スムーズな農地集積が可能です。住宅も空き家バンク制度のほか、受入地域で仮住まいが整備されているところもあります。

(農地中間管理事業は、農地中間管理機構にお問い合わせください)

※新規就農者ガイドブックを基に作成しています。
※詳しい就農プロセスや研修制度、JAにおける融資などは各関連機関にお問い合わせください。以下のリンクから就農支援サイトをご確認いただけます。
就農支援サイト「晴れの国に岡山で農業をやってみませんか?」

JAのサポート

研修・融資など、JAも全面的にバックアップ

働きながら就農準備
研修後は一人前に
農業施設で育成支援

 JAが新見地区で運営する農業施設では雇用を通じて新規就農者の育成を支援しています。トマトはこの3年間でI・Uターンなど4人の就農につながりました。今年も研修生1人が新たに参入し、5月中旬には約4000本の苗を植え付け。本格就農までの準備期間をJAの職員として就労し、生産販売を通じて技術や経営のいろはを身に付けます。
JAのトマト施設で働きながら技術習得に励む研修生
 就農3年目の男性(51)は「農業は思ったほど甘くないし、始めるには相当の体力・気力・資金がいる。それなりの心積もりと覚悟をもって挑戦してほしい」と話します。研修生の男性(27)は「失敗しないよう、この地にあった栽培技術を身に付けたい」と満を持して作業に励みます。

地元行政などと協力した
栽培技術を学べるスクール開講

 各市町村とJAは、ブドウやモモ、夏秋トマト・アスパラガスなど各地域の特産を対象とし、新規就農者や農家への労働支援希望者向けに、ほ場実習を通じて栽培技術の習得・技術の向上をサポートするスクールを開講しています。
 ある行政では延べ600人を超える担い手を送り出し、就農における最初の学びの場として定着。卒業した受講生が今では部会役員を務め、産地の中核的存在となるなど産地の維持・拡大に大きく寄与しています。
 受講生は「就農制度も充実し、やりたいことと合致した。地域に信頼される農家になる」と実習に精を出しました。
JA営農指導員(中)からブドウの栽培方法を学ぶ受講生

低金利な資金で経営を後押し
農業融資はJAの強み

 栽培技術面のみならず、JAならではの総合力をいかして資金面で農業経営を支えます。運転資金や農地購入などさまざまなニーズに応え、農業経営の改善・安定・効率化・高度化を目指す組合員を応援します。「農業まるごとローン」以外にもさまざまな農業資金を用意して、農業の明日を担うみなさまを応援しています。

農業体験バイト

JA晴れの国岡山では、農業でバイトをしたい人と働き手が欲しい農家をつなぐマッチングアプリを始めました。スマートフォンアプリ「daywork」にアクセスすると、求人を募集している農家さんを簡単に探せます。一般の方を対象にしており、主婦の皆さん、学生やシニアの方にもご参加いただけるシステムです。

■ご利用方法

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就農のご相談は、各地区の統括本部までお電話下さい。
岡山東統括本部TEL:086-908-0600(代)
岡山西統括本部TEL:086-441-6770(代)
倉敷かさや統括本部TEL:086-460-4601
びほく統括本部TEL:0866-22-4555
新見統括本部TEL:0867-72-3131
真庭統括本部TEL:0867-52-1121
津山統括本部TEL:0868-22-8061
勝英統括本部TEL:0868-72-1341
このページに関しての
お問い合わせ
JA晴れの国岡山
本店 営農部

〒713-8113 岡山県倉敷市玉島八島1510-1
TEL 086-476-1837
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