びほく地域ぶどう生産振興協議会は２月１４日、高梁市でびほく地域ぶどう生産振興大会を開きました。今季は、酷暑などにより小房傾向や着色不良に悩まされたものの、「ピオーネ」は過去最高のキロ単価を記録。ブドウ全体で市場出荷数量１３７５㌧、市場販売金額１８億２０００万円となりました。来年度は、大阪万博によるインバウンド（訪日外国人）需要も見込み、一層の高品質ブドウ作りへ意識を高めました。
協議会では、市場との販売対策会議や、色彩選別カメラの導入、２大選果場体制などソフト・ハード面ともに整備。黒系ブドウの需要拡大と新たな客層、ニーズ開拓に向け、部会員による主要消費地・関西圏のスーパーでの店頭ＰＲも強化しました。
昨年７月には、インスタグラムに「びほくのぶどう　美王　天空の実り」として公式アカウントを開設。プレゼントキャンペーンと、インフルエンサーによるタイアップ投稿で、新たなファン獲得にも力を入れました。
市場関係者は「産地としての独自カラーを磨き良質なブドウを届けてほしい」と要望。びほくぶどう生産部会の萩原幸一部会長は「篤農家の技術を共有して産地全体のレベルアップにつなげ、質の良いブドウを届けていこう」と呼びかけました。
共進会入賞者の表彰もあり、ニューピオーネの部で最優秀賞の岡山県知事賞に吉本守介さん(高梁市川上町)を選びました。

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