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アレキで新商品挑戦 栽培140周年記念 華やかな香りのブランデー

「アレキ」とブランデーを手に、思いを語る松井さん
 岡山県でブドウ「マスカット・オブ・アレキサンドリア(以下、アレキ)」の栽培が始まり140周年。JA晴れの国岡山船穂町ぶどう部会の生産者で、ワイナリー「GRAPE SHIP」を営む松井一智さんは、「アレキ」を使った商品作りに取り組んでいます。
 今年7月に、「アレキ」栽培140周年を記念したワイン「てとて」を販売しました。同部会の西田和寛さんが育てた「アレキ」だけを原料に、白ブドウを赤ワインと同じ製法で果皮や種とともに発酵。味わいに奥行きを持たせました。商品名やラベルは、西田さん一家に依頼。「てとて」には伝統を次代に引き継ぐとの思いを込めました。好評のうちに400本が完売しました。
 次に取り組むのが、ブランデーです。2021年から構想を温め、23年から製造に着手。自身が有機栽培した「アレキ」で造ったワインの醸造後に出る搾りかすを原料に愛媛県の焼酎蔵で減圧蒸留。雑味を抑えた仕上がりで、ほのかにピンクがかった色合い。蒸留酒としては低めの33度にし、「アレキ」の華やかな香りを引き立てました。
 140周年にちなみ140本を販売予定。「GRAPE SHIP」ホームページで取り扱います。11月上旬から予約を受け付け、同月下旬までに発送します。
 松井さんは同県倉敷市出身。シェフの仕事でワインに出会い、ワイナリーで働き、外で働く心地よさを知りました。農業を志し、船穂町の「アレキ」生産者の募集を知り、10年に同町へ移住。12年から出荷を始め、21年に「GRAPE SHIP」を設立しました。
 「アレキ」を作る人が減ることに危機感を抱く松井さんは言います。「アレキに恩返ししたい。未来に種をまくために、自分ができることを模索し、がむしゃらに取り組んでいる」
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