県内で特殊詐欺の発生が相次ぎ、被害総額は２０１６年以降で最悪の水準に達し、県内全域では初となる「特殊詐欺緊急特別警報」が発令されています。こうした状況の中、女性部岡山東地区は「私たちにできることはないか」と、劇による詐欺防止の啓発に乗り出しました。
取り組みのきっかけは、詐欺の巧妙化を伝えるテレビ番組を見た女性部員の一言でした。「劇にすれば記憶に残り、いざというときに思い出してもらえるのでは」。提案を受け、女性部支部長１０人とＪＡの事務局職員が協力し、劇づくりが始まりました。
劇は「送り付け商法」「オレオレ詐欺」「キャッシュカード詐欺」の３事例を盛り込みました。分かりやすい表現を話し合いながら、衣装や小道具にもこだわって仕上げました。
今年４月の女性部総代会で初披露し、分かりやすくコミカルな掛け合いと、実際にあった詐欺の手口の紹介を織り交ぜた劇で会場を沸かせました。
注意喚起だけでなく、被害に遭った際の連絡先となる消費者ホットライン「１８８」や、「クーリングオフ制度」も紹介し、もしものときの対処方法も伝える内容です。