吉備中央町豊野天田地区では、農家3戸と1グループが団地化し、発酵粗飼料稲(WCS)用稲を2・6㌶で栽培します。供給先は、ブランド和牛「備中牛」の生産を支える繁殖農家と肥育農家。水田活用の有効な作物として定着し、飼料の自給率向上にも貢献します。田んぼでは収穫や梱包作業が済み、出荷を待ちます。
WCSは、米粒が完熟する前に稲と茎葉を同時に刈り取り、ロール状にしてフィルムで包み込み発酵させて作ります。ウクライナ情勢や円安の影響による飼料価格の高止まりを受け、コスト低減につながる地元産の引き合いは強く、びほく畜産事務所が畜産農家とのマッチングを担います。
WCSは、米粒が完熟する前に稲と茎葉を同時に刈り取り、ロール状にしてフィルムで包み込み発酵させて作ります。ウクライナ情勢や円安の影響による飼料価格の高止まりを受け、コスト低減につながる地元産の引き合いは強く、びほく畜産事務所が畜産農家とのマッチングを担います。
水稲農家は主食用稲の栽培と比べ肥培管理の負担が少ない上、水田活用交付金と耕畜連携による助成金によって手取りが安定します。同地区はその利点をいかして耕作放棄地を再生し、水田を守ってきました。
米価高騰で全国的に飼料用から主食用への転換が進む中、作付け農家の一人で和牛繁殖も手掛ける日笠敬太さん(81)は「自給飼料を確保できるので助かっている。水稲農家にも畜産農家にも魅力がある作物として、作付けを続けていきたい」と展望します。





