真庭市特産のヤマノイモ「銀沫(ぎんしぶき)」に付加価値を付けてブランド価値を高めようと、本年度から桐箱入りの「特選」の販売を始めます。
「銀沫」は粘りが強く、アクが少なくすりおろして時間が経っても変色しにくい、風味・甘味が良いのが特長。同市勝山地区を中心とした43人が約3㌶で栽培します。全国的にも産地は同市を含めて2ヵ所のみで、栽培が難しく手に入りにくいことから「幻のヤマノイモ」と呼ばれています。
歳暮時期に販売のピークを迎えるため、消費者や関係者から高級感・特別感のある形態での販売を希望する声が寄せられました。「特選」は桐の箱に、特に形のよい300g以上の2本を箱詰めします。同組合の綱島孝晴組合長(71)は「新たな規格の導入で付加価値を付けた。贈答用に使ってほしい」と話します。
11月8日の販売開始を前に、10月30日には真庭市で今シーズン最初の選果と生産者の目揃えを開催。今年の猛暑の影響を心配したが、9月の長雨で生育が追い付き、例年通りの仕上がりとなりました。出荷初日には生産者が持ち込んだ約1㌧の「銀沫」を、5等級に分け、袋や箱に詰める作業を行いました。
本年度20㌧、2500万円の販売金額を目標に、市内の直売所「健康の里」やJA直売所「きらめきの里」、JAのオンラインショップ、県内スーパーなどで販売します。
同地区の飲食店、物販店では「銀沫」を食べられる、買えるイベント「銀沫」プロジェクトを開始。地域を挙げて特産を応援します。





