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農と食Agri and Food

家庭菜園

野菜 広報誌「晴ればれ」2023年11月号掲載

タマネギ 貯蔵性が高く、連作できる

秋まき栽培では、早どり用の極早生・早生品種や、貯蔵向きの中生・中晩生・晩生品種があります。用途に合わせて家庭菜園で栽培を楽しみましょう。
また、中生~晩生品種では大苗を植えると越冬するまでに株が大きく育ちすぎ春先にトウ立ちしやすくなるので、品種にあった植え付け適期を守りましょう。
西部広域営農経済センター 山砥 健の写真
西部広域営農経済センター
山砥 健
植え付け時期
秋まき栽培
極早生で11月上中旬、早生で11月中旬、中生で11月中下旬、中晩生・晩生で11月下旬を目安に苗を植える

冬どり栽培
極早生品種を用い、早春に種まきして直径2.5㎝程度に肥大した小球を掘り取って貯蔵し、秋に植え付けて冬に収穫する

1.畑の準備

植え付け2週間前に15㎝ぐらいの深さに耕し込む。
ベッド植えの場合
10㎡あたりの量
堆肥
20~30kg
石灰
1~2kg
(1)
野菜の肥料
1.5kg
畑の準備の図

2.植え付け

ソラのイラスト
ソラからのアドバイス

秋まき栽培では、厳寒期の前に活着(=根付かせること)させなければならないんだ。1日の平均気温が5℃に低下する1ヵ月前が植え付け時期となるから、寒冷地ほど早く植えよう。冬期に土壌が乾燥すれば、暖かい日の午前中にかん水してね。タマネギの根は、根系が浅いので乾燥に弱く、水不足では球の肥大が悪くなるから注意してね!

植え付けの図1
植え付け適期の苗
株元の直径が10mm以上の苗は春先にとう立ちしやすい。
植え付けの図2
植え付けの深さは2.5cm程度。これより浅いと、冬季に土が凍結することで、苗が浮き上がり、根が切れたり乾燥したりして枯死する。逆に深いと球の肥大が劣る。
ポイント
葉の分岐点が埋まらないようにする。
条間20〜25cm間隔に3~4条、株間10〜12cmに植え付ける。
植え付けの図3
冬季に霜柱によって苗が浮き上がったり、冬季から春先にかけて土が乾燥したりして、生育が劣ることがあるので、植え付け後、モミガラまたは堆肥を条間や株間に散布する。黒色ポリフィルムマルチ栽培でもよい。これでも土が乾燥すれば、暖かい日の午前中にたっぷりかん水する。

3.追肥

極早生・早生種の場合
1回目 12月下旬~1月上旬
止め肥 2月中旬
10㎡あたりの量
(2)
化成肥料14‐14‐14
1回に300〜400g
中生・中晩生・晩生種の場合
1回目 1月上旬
2回目 2月上旬
止め肥 3月上旬
ポイント
1月の追肥は根張りを促進して耐寒性や葉数の増加を図り、肥効を高めてとう立ちを抑える効果もある。

4.病害虫防除

4月上旬から5月上旬に曇雨天が続くと、べと病が多発する。
葉に楕円形から不整型の黄色病斑を形成し、病斑部から折れて垂れ下がる。年内に1回殺菌剤を散布しておき、3月に冬期に病気にかかっている株(全身感染株)を抜き取り、3月中旬頃から予防殺菌剤を散布する。
病害虫防除の写真1
タマネギべと病の全身感染/写真提供=岡山県病害虫防除所
ポイント
畑をよく観察し、胞子が出ているようであれば、べと病に効果がある殺菌剤で徹底して防除する。
使うのは(3)
JAに相談して病状に応じた適切な薬剤を選び、必ず商品のラベルや説明書に従い、適正に使う。

5.収穫

倒伏後1週間(首がやわらかくなった頃)を目安に、晴天の日を見計らって収穫する
収穫の写真1
1~2日天日干しした後、雨の当たらない場所でつり貯蔵やコンテナ貯蔵により保管。
葉が半乾きくらいになった頃、5~10球ずつひもでしばり、日のあたらない風通しのよいところにつるす。
収穫の図1

おすすめ資材

(1)JA晴れの国岡山 オリジナル野菜の肥料
JA晴れの国岡山 オリジナル野菜の写真
窒素・リン酸・カリに加え、微量要素をバランスよく配合し、野菜の元肥・追肥に幅広く使えます。
(2)化成肥料14-14-14
化成肥料14-14-14の写真
野菜・果樹・花など幅広く使えます。高成分なので少量投入で経済的です。
または たまねぎ一発肥料
はやく効く化成肥料と緩やかに効果が現れる肥料をバランスよくブレンド。たまねぎ以外の野菜にも使えます。
(3)ジマンダイセン水和剤、プロポーズ顆粒水和剤、ランマンフロアブル、リドミルゴールドMZ
晴ればれレシピ

タマネギのレシピ

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〒712-8113 岡山県倉敷市玉島八島1510番地1 2F
TEL 086-522-2404(代)
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