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牛のびのび放牧、運動で健康維持/新見市「長久牧場」

緑がまぶしい長久牧場の放牧
JAが和牛の繁殖経営を手がける、新見市北部の長久牧場では、放牧の牧歌的な風景が広がります。山並みの緑が涼やかさを感じさせる環境の中、雌牛は青草を食んだり、木陰で体を休めたりします。日差しを浴びながら自由に運動できる環境がストレスを軽減し、良質な子牛の安定生産につながっています。
鳥取県と広島県の境に近い標高約600㍍の中国山地の麓。ゲレンデ跡地の斜面や牛舎周りに約9㌶の牧草地が整います。準高冷地の気候が和牛飼育に適し、50頭の繁殖牛を飼育。ブランド「千屋牛」のもと牛となる子牛の生産を担っています。
青草が伸びる4月から11月まで放牧を取り入れることで、舎内の清掃や給餌にかかる作業負担を軽減できます。適度な日光浴と運動は健康の維持と丈夫な足腰を育み、受胎率の向上や安産につながります。今年は異常な暑さが続き、同牧場の担当者は「牛は暑さに弱いので、息遣いや餌の食い込みなど日々の観察に気が抜けない」と話しました。