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「山菜の宝庫」本領発揮・多彩な品ぞろえ好評/JA直売所「あしん広場」

葉ワサビを収穫する新開さん
新見市にあるJAの直売所「あしん広場」に、春の訪れを告げる山菜がお目見えしています。葉ワサビ、タラの芽、ワラビに始まり、コシアブラ、タケノコ、ヤマブキなどが6月下旬まで続きます。毎年この時期を心待ちにしている人も多く、山菜の宝庫にふさわしい品ぞろえで買い物を楽しんでもらおうと、出荷者は採取や荷造りに余念がありません。
出荷者の一人である新開利雄さん(85)は、春は山菜、秋はキノコを採取します。買い物客との会話や出荷者との情報交換を通じてニーズを把握。地域の特色を生かした産物で農村の魅力を発信し、県南都市部から訪れる消費者の心をつかみます。
葉ワサビは、冷涼で水がきれいな沢の近くで育つ希少な山菜です。鼻を通る独特の辛みを楽しめます。新開さんは買い物客からの要望を受けて自家栽培に挑戦。畑の一角に株分けし、試行錯誤しながら育てています。今年は平年より10日ほど遅れたものの、4月中旬には最盛期を迎え、葉の付き具合を確認しながら茎下から摘み取りました。
新開さんは「品切れにならないよう気を配っている。魅力ある直売所にしたい」と先を見据えます。