岡山県で唯一夏場の栽培に挑戦する真庭市の(株)蒜山グリーンフィットがレタスの出荷を始めました。
５月に降雨がほとんどなく、出荷前の雨で一気に大きくなり、やや大玉傾向ですが品質は上々に仕上がりました。今季は４．７㌶で栽培し、１１月上旬まで県内のスーパーなどに出荷します。
同社は、産地の長野県と気候が似ていることから栽培を始めました。標高が高く冷涼な気候の高原ではあるが、温暖化や異常気象により、この時期の栽培は困難を極めます。昨年は、盆明けからの長雨で播種作業ができず、９月の出荷はほぼゼロ。例年の６～７割程度に落ち込むと想定していましたが、実需者からの要望により１０月に入って出荷量が巻き返し、９割まで回復しました。当時はレタスの面積を減らすことも考えたが、レタスの品質の高さが評判を呼び、供給先が確定したことで、今季もほぼ同じ面積を栽培します。
代表の入澤さんは「キャベツやスイートコーンなど、他品目を栽培して畑を回すことで連作を避け、天候に対抗できる強いレタスを作りたい」と意気込みます。