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家庭菜園

野菜 広報誌「晴ればれ」2023年9月号掲載

ラッキョウ 育てやすい健康野菜

砂地が最適ですが、幅広い土壌に適応します。畑の周辺や傾斜地でも栽培できます。水はけをよくし、深く耕すなどの準備が必要です。
新見統括本部 新見アグリセンター 藤井 俊仁の写真
新見統括本部
新見アグリセンター
藤井 俊仁
栽培スケジュール
栽培スケジュール

1.種球の準備

自家産がある場合
種球の準備の図1 夏に収穫し、乾かしておいたものを用いる
初めて栽培する場合
種球の準備の図2 植え時が近づいたら、市販の種球を求める

2.畑の準備

前作が片づいたら石灰をまいて深く耕しておく
畑の準備の図2
1㎡あたりの量
石灰
100g
ポイント
少し強めの酸性土壌を好むので、もともとアルカリ性土壌の畑は石灰の投入量をかなり控える。肥料分の少ない畑では、植え付けの2週間くらい前に少量の化成肥料を施す。いつも野菜を栽培している畑では必要ない
畑の準備の図2
畑の準備の図 種球のできあがり
種球は病虫害がなく、張りのある充実したものを選ぶ。紫色がかったものは栽培中の乾燥や肥料不足などのおそれがあるので除く

3.植え付け

種球を立てて株間10㎝で土に挿し込む。
植え付けの図
ポイント
植え付けの方法によって球の大きさが変えられる。

4.追肥

植え付けの図
秋から冬には雑草が生えやすいので除草を心がける
葉色が薄いようなら2〜3月ごろに追肥し、軽く土と混ぜる
畝の長さ
1mあたりの量

(1)
化成肥料
14-14-14
60g

5.土寄せ

3~4月の盛んに育ってきた頃、土寄せする
土寄せの図
よい球の図
よい球
丸球の図
丸球
長球の図
長球
土寄せしないと丸球や長球、青球が増え、良球率が低くなる

6.収穫

6月中旬~7月中旬、球が長卵形に肥大し、球の芯の青みが少なくなった頃、株を掘り上げる
収穫の図1
収穫の図1 葉が枯れ始めたら収穫遅れ
収穫の図1 掘り上げたら1球ずつにばらす
ポイント
1つの種から1年栽培で10個前後が収穫できる。さらにもう1年栽培すれば、実の締まった小粒ラッキョウが30個以上収穫できる

7.利用

甘酢漬け
水中でもみ洗いし、薄皮を取り除いてきれいにする。塩漬けにして重石をする。1ヵ月後、甘酢に漬け替える
甘酢漬けの図
酢じょうゆ漬け
茹でて酢じょうゆに漬ける
このほか、シソ漬け・リンゴ酢漬け・黒砂糖漬けなど、産地ではいろいろな漬け方がある
酢じょうゆ漬けの図
ポイント
良形づくりのポイント
根と茎を切っても成長は止まらないので、甘酢漬けなどにする場合はすぐに調理をする

おすすめ資材

(1)化成肥料14-14-14
化成肥料14-14-14の写真
野菜・果樹・花など幅広く使えます。高成分なので少量投入で経済的です。
晴ればれレシピ

ラッキョウのレシピ

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