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農業応援隊!晴れびとHarebito

「幸運をもたらす黄色。この年末年始はぜひ飾ってほしい」とPRする荒木部会長

びほく統括本部
びほく花木生産部会 部会長
荒木 一郎さん(78)

びほく統括本部 びほく花木生産部会 部会長
荒木 一郎さん(78)

花卉

共同育苗と経済性を糧に魅力ある作物へ

 「西日本で唯一の産地だが、まだまだ発展の余地がある」と先を見据えるのが、びほく花木生産部会の荒木一郎部会長(78)。約25年前にびほく管内で初めて「フォックスフェイス」を導入した高梁市中井町の約5アールで栽培に勤しんでいます。
 公務員を退職後、先祖から受け継いだ農地や景観を守ろうと農業に着手。水稲を基軸に、友人の勧めでびほくを代表するシャクヤクや「フォックスフェイス」を作付けし、複合経営を始めました。最初は海のものとも山のものとも分からない作物だと感じましたが、JAの共同育苗の支援や、比較的栽培がしやすく経済性がいいことなどから、本格的な栽培に乗り出しました。
必要な長さを確保し、直径2cmほどにもなる枝をノコギリで引いて収穫
 「苗半作といわれるように苗づくりは欠かせない。JAが担ってくれることは産地を維持できる一因」と話します。しかし、順風満帆な時期ばかりではなく、苗の3分の1以上が枯れる事態にも直面。連作障害などが要因であったため、土壌消毒と生育時の管理の徹底で事態は好転しました。一年草のため収穫後には管理機で強く張った根を掘り起こし、植え付けを控えた4月上旬には、堆肥や鶏ふんなどを投入。出荷が始まる9月下旬には、日射量を確保し、色づきをよくするために一枚ずつ丁寧に葉を落とし、最後の仕上げにも力を入れます。
 昼夜の寒暖差が栽培に適し、実がつきやすく、着色もいいといわれるびほく地区。市場関係者からも「他と比べものにならない」と高い評価を得ています。「出荷期間も長く、市場と情報連携を密にしながら出荷調整も可能な作物。短期勝負でないのも魅力のひとつ」と荒木部会長もPRします。
 一方で、生産者の高齢化も例外ではなく、「定年帰農者などに栽培の魅力を伝え、広域JAの利点をいかし、各地で地道な消費宣伝活動を継続するなど産地を維持していく方策を関係機関一体となって模索する必要がある」と話しました。

空から望む - 高梁市中井町
山田方谷の誕生地 山間に黄色づく幸運の実

高梁市中井町の写真
「フォックスフェイス」のほ場から中井町中心部を望む
(白枠内:山間に現れる黄金色の風景は見る者を魅了する)
 高梁市中井町は市街中心部から北へ車で約30分。新見市と真庭市に隣接し、冷涼な気候が特徴の自然豊かな地区に800人ほどが暮らしています。国道180号沿いには、人名が駅名となった全国初となるJR伯備線「方谷駅(国登録有形文化財)」を有するなど、言わずと知れた山田方谷の生誕の地。方谷は幕末の儒家・陽明学者で、当時財政危機に陥っていた備中松山藩を立て直し、教育者としてもまた、多くの優秀な人材を輩出しました。
 中心部には田園風景が広がり、今年も秋の訪れとともに稲を刈るコンバインの音が連日鳴り響きました。離農による遊休地の活用が課題となる中、同地区は農事組合法人を設立し、農地を集約。多くの人が賛同し、地域一体となって、先人たちが愛し守り続けた農地を後世に残し、地域を活性化させようと尽力しています。
 農業が盛んな地域で、水稲以外にも昼夜の寒暖差をいかし、野菜や果樹だけでなく花きに至るまで、多種多様な農産物を栽培。特産のブドウや「フォックスフェイス」、一寸ソラマメなどが代表的です。
最寄りのJA店舗 「高梁グリーンセンター」
 特産ブドウや「備中牛®」をはじめ、びほく管内の特産が一堂に集まる宝庫。同敷地内には、木野山支店・高梁総合センターがあり、近隣には高梁セルフ給油所、高梁車輌センターなどがあります。
管内の花
花の写真
晴ればれレシピ

花のレシピ

「晴ればれレシピ」のページでは、晴れの国岡山の旬の食材を使ったレシピを紹介しています!
直売所で新鮮な農産物を選んで、ぜひ、旬の味覚をおいしくいただいてください!
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