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ハウス内の温度・湿度・日射量を測定できるスマート機器は安東さんの強い味方だ

びほく統括本部
びほくトマト部会
安東 拓哉 さん(22)

びほく統括本部
びほくトマト部会
安東 拓哉 さん(22)

野菜

家族で移住してトマト栽培
スマート農業も導入で10aあたり11tを

栽培が難しいとされるが、食味にこだわって部会が作り続ける「鬼退治桃太郎トマト」

 びほく統括本部管内で産地の新たな担い手として期待がかかるのが、高梁市川上町の安東拓哉さん(22)。両親とともに県南から移住し、今年の春に就農。今季は約4200本を植えつけ。7月初旬に初出荷にこぎつけ、部会目標に掲げる10アールあたり11トンの収穫を目指しています。
 農業高校時代にトマト栽培に魅力を感じ、農業大学校でトマトを専攻。産地のある同統括本部管内で就農したいと卒業を機に移住しました。両親も応援し、行政やJAが行うトマトスクールに親子で参加して栽培技術を学びました。

 遊休ハウスを活用して目標の20アールで栽培開始。実務研修では、びほくトマト部会部会長を務める藤井包温さんのもとで実践と経験を積んできました。藤井部会長は「経営が成り立つよう、栽培技術をより一層高め、名実ともに自立してほしい」と期待を寄せます。
 情報収集にもアンテナを巡らせ、最新機器を導入することで作業の効率化や労力軽減にも取り組みます。スマート農業機器でハウス内の温度・湿度・日射量を測定。ハウスに行かなくても換気などのタイミングを判断できます。加えて、最新型の走行式動力散布機を導入し、従来の背負型動力散布機に比べ的確な防除と労力軽減を見込んでいます。安東さんは「部会目標をクリアし自信を積み重ね、将来は研修生を受け入れられるような農家になりたい」と、11月末まで1玉でも多く出荷します。
 将来的には、食品ロス軽減やSDGs(持続可能な開発目標)にもつながるとして、規格外品を活用した紙の開発なども模索しています。

空から望む - 高梁市川上町上大竹 昼夜の寒暖差が生み出す 雲海と極上食材

高梁市川上町上大竹の写真
 高梁市は県中西部に位置し、広島県神石高原町と境を接します。山田方谷を輩出した町としても知られ、中心部は日本一の山城として知られる名城「備中松山城」の城下町の面影を今に残します。
 標高350〜500メートル前後の山々が連なる盆地で、言わずと知れた雲海の町。雲海は9月下旬〜4月上旬の明け方から午前8時頃に発生し、特に10月下旬〜12月上旬の早朝には濃い朝霧を見ることができます。雲海と「備中松山城」が織りなす風景は、自然の力でしか成し得ない、まさに幻想郷。一目見た人から思わず感嘆の声が漏れ聞こえるほどで、県内外を問わず多くの人がその光景に魅せられ同地を訪れます。
 昼夜の寒暖差によって発生する雲海は、おいしく上質な食材を育みます。とりわけ特産の夏秋トマトやブドウは、その気候を活かした栽培が盛んで、県内トップの産地を形成しています。
 その中でも同市川上町は、畑地かんがい設備が古くから整備されているため畑作が盛んで、白菜の県内屈指の産地でした。時代の流れとともに気候風土を活かした夏秋トマトやブドウ栽培に転換。今では、山の中腹にブドウ棚や夏秋トマトの無加温ハウスが広がります。
 撮影に訪れた上大竹地区も、北西に雲海で有名な弥高山(標高654メートル)を有し、昼夜の寒暖差と石灰岩地帯による程よい水はけのよさで、甘味と旨味がぐんぐん増した、おいしい夏秋トマトやブドウが作られています。
 畑作が盛んな同町ですが、約12万冊を所蔵する「吉備川上ふれあい漫画美術館」は老若男女を問わず、市民の憩いの場として親しまれ、毎年8月にはマンガ絵ぶたまつりで賑わうマンガの町でもあります。
トマトの写真
管内のトマト
 甘みが強く、適度な酸味が特徴の「桃太郎トマト」を主に生産しており、高梁市、新見市、真庭市の3地区で岡山県全体の生産の9割を占めています。
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