国消国産 ワクワクする農業と地域の未来を JA晴れの国岡山

お知らせNEWS

トピックス

更新日

四ツ☆子牛、和牛繁殖巡回フォロー・県や関係機関連携で技術向上、高値で取引

子牛の生育について確認する関係者と樋口さん㊨

JAと県和牛子牛資質向上対策協議会は、管内の繁殖農家を巡回し、優良な子牛の生産や農家の所得向上に努めています。同JAでは、各統括本部の畜産事務所が独自に重点事項や巡回基準を決め、きめ細かく生産者の経営や飼育管理のフォロー、情報提供を行っています。
同協議会は優良子牛の安定供給を目的に2008年に県、JA全農おかやま、JA、畜産協会などで設立。発育が良好な子牛の基準「おかやま四ツ☆(よつぼし)子牛」を制定し、県産子牛の価格安定につなげています。
真庭畜産事務所では、巡回を通称「四ツ☆巡回」と呼び、県民局や家畜保健衛生所など関係機関と共に1ヵ月に1回の割合で決まった生産者を訪問。生まれてから出荷するまで同じ子牛を選定して発育状況や飼料などのほか、経営内容も確認します。11月12日には真庭市北部地域の3軒の農家を巡回。蒜山地区の樋口貴明さん(40)の牧場では、子牛の体高などを計測し、樋口さんに聞き取りしながら状況を把握、改善点をアドバイスしました。
樋口さんは元々酪農家としてジャージー牛を飼育。ジャージー牛はオスが生まれても買い手が付きにくいことから、5年ほど前から交雑牛を導入。今後を見据えて新たに牛舎も建設しました。「和牛と乳牛は飼い方が全然違うので巡回指導は助かる」と話し、体重の増減や体調管理などについて相談しました。
腹囲と胸囲の差、体高など「おかやま四ツ☆子牛」の4つの基準と飼育方法は、元全農職員と真庭市で繁殖農家を営む生産者が共同で算出。「肥育成績で枝肉の重量や肉質に優れている」とデータ上でも明らかなことから、血統がよく、健康な子牛の代名詞として市場でも買い手から高い評価を得ています。基準を満たした子牛には記章がかけられ、セリ場の掲示板にも掲示。当初6%だった割合は、巡回指導や生産者の飼育技術向上などにより2022年度で18%と約3倍に伸び、低迷が続いている子牛市場で約1割程度高値で取引されます。
同畜産事務所では「四つ☆子牛」の産出に力を入れ、10月のセリでは21.7%が認定されました。枝肉価格の低迷や飼料価格の高止まり、後継者不足などの山積する問題解決につなげます。

 

≫JAの事業について詳細はこちら

≫岡山県の牛肉について詳細はこちら

≫JAの直売所はこちら

≫JAのオンラインショップはこちら

≫牛肉のレシピ一覧はこちら

友達登録はこちら 広報誌プレゼント応募フォームへ ページの先頭へ