国消国産 ワクワクする農業と地域の未来を JA晴れの国岡山

お知らせNEWS

トピックス

更新日

和牛放牧で地域農業・景観を守る

耕作放棄地の整備で和牛を放牧する

農事組合法人西山維進会は、高梁市備中町西山地区の農地で、和牛放牧を軸に地域農業・景観を守ろうと奮闘しています。年々高齢化・人口減少などが進み、農地の維持が困難な世帯が多い地区の打開策として、同法人は和牛放牧に着目。設立後8年間で地道な活動を続けて増頭し、管理農地が同地区の農地3割以上となる18㌶まで広がりました。

2024年3月末で78戸145人が暮らす同地区だが、主食用米の耕作面積は10㌶以下に留まります。

当初8頭で始まった和牛放牧は現在では親牛21頭、子牛15頭までに増頭。最盛期には親牛36頭を管理するまでに活動の幅を広げました。放牧地のほかに飼料価格の高騰や冬の給餌用などに対応するため2年前からは稲発酵粗飼料(WCS)の生産にも取り組んでいます。一層のコストダウンに向けて、昨年に直播用田植え機を自作したほか、会員主軸の特産「桃太郎トマト」栽培経営との作業分散も考え、WCSの作付け時期を分割するなど対策を講じています。さらなる地域農地の復活と景観を維持しようと、耕作放棄地として眠る土地を牧草地として活用する取り組みを進めます。草や木々などが生い茂り、重機などで伐採し牛を放牧しても環境の整備に2年がかかることも。労力を要する作業ではあるが、同会の和牛放牧で主力の青木日向さん(29)は「景観がよくなると地域の人も喜んでくれる」とやりがいを話しました。
「農地を農地として維持することを諦めている人も多く、このままでは山に帰ってしまう。自然豊かな故郷を後世に引き継ぐためにも、どうにかして食い止めていかなければならない」と、設立当初の想いを同会の吉家仁さん(76)は振り返ります。同会代表理事を務める野村幸市さんも「畜産業の経営基盤を安定させるために、家畜の飼料づくりを自分たちでできるようにしていきたい」と先を見据えます。

 

≫JA晴れの国岡山の農業についてはこちら

≫JA晴れの国岡山の備中牛についてはこちら

≫備中牛を取り扱いの直売所についてはこちら

≫JA晴れの国岡山のオンラインショップについてはこちら

友達登録はこちら 広報誌プレゼント応募フォームへ ページの先頭へ