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愛牛と心通わせ晴れ姿 弱点をともに乗り越え

特別区で優等賞4席に入賞して会場内を一周する「いろは」と生徒(鹿児島県霧島市で)
特別区(高校・農業大学校)の部
優等賞4席 岡山県立新見高校
 高校・農業大学校の部(特別区)で優等賞4席をつかんだ岡山県立新見高校。栄冠の陰には、出品牛「いろは」の弱点を、愛牛と一緒に乗り越えた生徒の努力がありました。
 「いろは」は昨年3月29日に生まれ、生物生産科生物調査部の生徒が中心となって飼育。鹿児島全共を目指し手塩にかけ、体上線や体下線の平直さ、立ったときの姿勢などが優れる牛に育てました。
 県の最終選抜会では雌牛らしい品位の高さが評価された一方、神経質な気質という弱点も抱えていました。そのため生徒は、休日や放課後も「いろは」とコミュニケーションを深め、ストレスを取り除く努力を続けました。
メダルを授与される新見高校の生徒

 周りから仕上がりを心配する声もささやかれました。大会直前には地元農家らの力も借り牛舎の外で自由に体を動かす時間を設けたり、稲わらで体をさすったり、課題克服に最善を尽くしました。その成果もあり、本番では大観衆にも動じず堂々と入場しました。
 大舞台で「いろは」の手綱を握ったのは2年生の山上侑那さん。「緊張で手が震えた。自分が焦ったら、いろはも不安になる」と奮起。「いろは」の落ち着いた様子に、気持ちが通じ合ったと感じました。審査員の足が止まり、手が前に上がり、上位進出が決まると、応援に駆け付けた関係者から拍手が湧き上がりました。

 山上さんは「最高の姿を見せられた。地域に恩返しできる」と目に涙を浮かべて仲間と結果を喜び合いました。
 同校の取り組み発表には1年の小谷健也さんが出場。国内最古の蔓牛(系統牛)の産地として受け継ぐ調教技術をアピールしました。
 引率した宮田一三講師は「地域や全国の農家との関わりの中で生徒が成長した。牛に携わる道を志望する生徒も出てきた」と生徒をねぎらいました。


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