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家庭菜園

野菜 広報誌「晴ればれ」2024年7月号掲載

トレビス 苗づくりは十分なかん水を

種まき:8月
収穫盛期:11~12月
赤キャベツに似ていますが、レタスの仲間で結球レタスを小ぶりにした形です。特有の苦みと鮮やかな赤紫で、サラダに彩りを添えます。
西部広域営農経済センター 安田 莉菜の写真
西部広域営農経済センター
安田 莉菜

1.苗づくり

小型ポットかセルトレイに培土を入れて1穴あたり1~2粒種をまき、3~5mmの薄い覆土をします。その後、かん水を行い発芽するまで乾燥防止のための新聞紙をかけます。
高温期の育苗は発芽不良になりやすく、また、発芽後は徒長とちょうしやすいため、できるだけ明るくて涼しい軒下などで管理します。日当たりが強い場合は寒冷紗などで遮光をします。
発芽後は速やかに新聞紙を除去します。本葉が1枚の頃に1穴1株になるよう間引きます。かん水は午前中に行い夕方には培土がうっすら乾く程度にします。葉色が薄くなるようであればかん水を兼ねて液肥を与えます。
育苗日数30日で本葉3~4枚の苗に仕上げます。

2.畑の準備

1m2あたり、植え付けの1ヵ月前までに堆肥2~3kgを施し、植え付けの2週間前までに苦土石灰100gをまき、土とよく混ぜておきます。次に、植え付け1週間前に、元肥として 野菜の肥料>200g程度を施し、よく耕して畝幅150cm、ベッド幅90cmの畝を立てます。

3.植え付け

水分保持と雑草を抑えるためマルチ栽培をします。通常は黒色ポリフィルムマルチを使用しますが、高温期なので白黒ダブルマルチ、もしくはシルバーマルチを張ります。植え付け間隔は条間30cm、株間30cmの3条で千鳥植えをします。

4.植え付け後の管理・かん水

乾燥するとチップバーン(葉の先が褐変かっぺんする症状)が発生しやすいのでほ場の乾燥具合を見て適宜かん水します。結球部の寒害を防ぐため、強い霜が降る前に不織布などのトンネル、もしくはベタがけを行います。

5.病害虫の防除

比較的病害虫は少ない野菜ですが、アブラムシ類などの発生が多いときは「モスピラン顆粒水溶剤」(毒劇)・「アディオン乳剤」などを用います。
農薬の使用にあたってはラベルをよく確認し、使用した記録を残しておきましょう。
詳しくはお近くのJAにお尋ねください。

6.収穫

結球部を上から押してみてほどよく締まっている(固さを感じる程度)と収穫適期です。株元に包丁を入れて切り取ります。再度、包丁を入れて下葉を落として結球部を調製します。

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