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暖かなハウスの中ではイチゴの生育にかかせないミツバチが飛び交びかう。赤く色づいたイチゴを愛おしそうに収穫する岡田委員長

倉敷かさや統括本部
苺部専門委員会 委員長
岡田 明生 さん(47)

倉敷かさや統括本部 苺部専門委員会 委員長
岡田 明生 さん(47)

果物

先人から受け継ぐ産地を守りたい
基本に忠実に食味にこだわり

 古くからイチゴの生産が盛んだった笠岡湾干拓地で、先人から受け継いだ産地を守ろうと奮闘するのが、倉敷かさや統括本部苺部専門委員会で委員長を務める岡田明生さん。18アールのハウスで「紅ほっぺ」を中心に栽培し、需要が高まる12月上旬から翌5月中旬まで肥培管理や収穫に精を出しています。
 両親がハウス栽培でナスを作っていた影響で、就農を決意。年々高騰する冬場の燃料費に加え、県が「はればれプラント」を開発したことなどが追い風となり、両親とは独立してイチゴ栽培を始めました。栽培面積の増減や、品種選定など繰り返しながら、生産量も確保でき、作りやすく味のバランスもよい「紅ほっぺ」を主軸に経営を安定させてきました。
 こだわり抜くのは食味。高梁川からひいた豊富な水と肥沃な培土に加え、きめ細やかな温度管理など、おいしさを生み出す日々の栽培管理に余念がありません。「生食で食べることが大半だからこそ味にはこだわりたい」と力を込める岡田委員長。さまざまな新技術がある一方で、基本的な技術に忠実な栽培をするのが一番適していると、20年に及ぶ農家人生を振り返ります。

 将来の産地維持にも想いを馳せます。栽培に必要となるハウスなどの施設を大規模に整備した園芸団地が理想的とした上で、まずは「遊休ハウスのマッチングの必要性を感じる。初期投資のハードルが下がれば、比較的作りやすいイチゴでの就農者も見込めるめるのでは」と見据えました。

岡田委員長イチオシの「紅ほっぺ」

空から望む - 笠岡湾干拓地
東京ドーム253個分 広大な農地で未来を耕す

笠岡湾干拓地の写真
 笠岡市は岡山県の南西部、瀬戸内海のほぼ中央に面しています。1990年に農林水産省の事業により笠岡湾干拓地が整備されました。農業地1191ヘクタール(東京ドーム253個分)を造成し、高梁川を水源とする農業用水も確保。瀬戸内沿岸の温暖な気候に加え、倉敷市や広島県福山市など大消費地を抱える好立地をいかし、個人や法人が畜産と畑作の大規模農業を営んでいます。工場を思わせる巨大なハウスやバイオマス発電の施設も並び、農業に夢と希望を持たせてくれます。
 畑作は現在、タマネギ約40ヘクタール・キャベツ約50ヘクタールを中心に栽培し、JAは選果場や集出荷場の整備・運営、契約販売などを通じて生産振興の一翼を担っています。このほかにもブドウやイチジク、イチゴ・ナス・ニンジン・ラークスパーなどの多種多様な品目を抱え、市場のほかJA直売所「笠岡ふれあい青空市しおかぜ」や道の駅などに出荷しています。
 広大な干拓地には観光スポットとして人気の花畑もあり、夏のヒマワリや秋のコスモス、3月中旬にかけて菜の花が見ごろを迎えます。市外からドライブがてら訪れる行楽客も多く、JA直売所では地元の新鮮な野菜や果物、地元で水揚げされた鮮魚などを買い求める人でにぎわいます。
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