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手掘りした「連島れんこん」をコンテナに詰める髙橋さんの写真

JA晴れの国岡山 倉敷かさや統括本部
「連島れんこん」生産者

髙橋 幹雄 さん(37)

JA晴れの国岡山 倉敷かさや統括本部
「連島れんこん」生産者
髙橋 幹雄 さん(37)

野菜

「連島れんこん」農家三代目の飽くなき挑戦
産地の歴史・農業を守りたい

 倉敷市連島町では旬を迎えた「連島れんこん」の収穫が連日続いています。明治時代から始まったとされる栽培は、今や県内屈指の産地として定着。干拓地のミネラルを含んだ砂まじりの粘土質で育つため、色が白く、やわらかな肉質でシャキシャキとした歯ごたえに、多くのファンが舌鼓を打ちます。
 倉敷市水島と玉島を結ぶ水玉ブリッジライン沿線一帯には、35ヘクタールにも及ぶほ場が広がり、17戸が中国、四国地方を中心に約840トンを出荷。8月上旬から翌年5月下旬の収穫や、夏には人の背丈ほどにもなるハスが純白の大輪の花を咲かせる風景は、見る人を魅了してやみません。
 同地区でも有数の栽培面積9.5ヘクタールを誇る「連島れんこん」農家の3代目、髙橋幹雄さん(37)。JAで農業に対する知識、経験を積み、2013年に就農。2年後には法人化し安定経営を目指しながら、離農者のほ場を借り受けるなど産地・地域農業の維持・発展に努めています。
 早朝から、両親や従業員と、鍬のような特殊アタッチメント付きの重機と専用の鍬を使って収穫に汗を流します。水を排出した畑の土を10センチ程度重機でかき取り、出てきた芽を目印に、通常の鍬の約2倍の長さの爪をもつ専用の鍬で、丁寧に手掘りします。産地のこだわりです。

ほ場から少しのぞく芽を目印に専用の鍬で収穫していく様子の写真
ほ場から少しのぞく芽を目印に専用の鍬で収穫していく

 2015年には、減農薬など環境にやさしい栽培をするエコファーマーに県内で初めて認定された髙橋さん。手掘りなど昔からの栽培方法を守る一方で、「天候に左右されない安定した高品質のレンコンを届けたい」と栽培への飽くなき探求心・向上心を抱きます。ほ場ごとの状態を毎年見極め、肥料や農薬の種類・量などの調整は怠りません。とりわけ、大半のレンコン農家が病気を懸念して敬遠する堆肥を積極的に活用。「堆肥を入れ出してからは、実太りもよく、肌色で艶のいいものができるようになった」と髙橋さんは有用性を示します。
 脈々と受け継がれてきた産地を守るため、地元小学校へ出向いた食農教育、地元企業とタイアップしたパン・菓子・コロッケなどの商品開発、地域行事へ食材提供など普及活動にも力を入れています。「『連島にレンコンあり』と子どもたちの記憶にもとどめ、誇れる産地として次世代に引き継いでいきたい」と将来を見据えます。

レンコンの写真
管内のレンコン
 歴史のある連島レンコン。出荷量は岡山県下No1の産地です。
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