高温対策を経て収穫した「SYB1号」
勝英地区で、黒大豆エダマメの出荷が始まりました。80戸が12㌶で栽培し、東京、名古屋、大阪、岡山などの市場へ出荷。10月上旬の「作州黒枝豆」にリレーをつなぎます。
同地区では、黒大豆を転作作物として約50年前に導入し、全国有数の産地として「作州黒」の名でブランド化しています。作業の分散と、高単価が期待できるとして、2007年ごろから「作州黒枝豆」を出荷。エダマメの適期は数週間と短く、長期間出荷できるよう、2020年に作州黒を品種改良した県のオリジナル品種でエダマメ専用の「SYB1号」を導入しました。さや付き、実入りが良く、茶染みもほとんど出ない、あっさりと食べすいのが特長です。
「作州黒」は3年前から、夏場の高温障害で収穫量が激減。さやが付かず、エダマメでの出荷量も減少していました。ほ場に水をまいて地温を下げるなど対策を取り、今年は例年並みの収量を期待します。
勝英作州黒枝豆部会の部会長を務める織田俊孝さん(75)は、「今年は梅雨が短く、日照りで水路にも水がなかった。8月はほとんど毎日、朝5時からかん水に追われた」と苦労を話します。
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