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ラークスパーコロナに負けず次作へ

撮影場所:笠岡市
美しい花を咲かせたラークスパーを手に複雑な心境を語る濱田会長の写真
美しい花を咲かせたラークスパーを手に複雑な心境を語る濱田会長

 岡山県笠岡市や矢掛町で切り花「ラークスパー」を生産するJA晴れの国岡山ラークスパー研究会は、新型コロナウイルスの影響で今シーズンの出荷に苦戦しました。主な需要先の冠婚葬祭など業務用で消費が低迷し、出荷本数が前年の半分以下にとどまりました。平年だとシーズンを終えている6月中旬ですが、ハウス内には青や白、ピンクの花々が出荷できないまま咲き誇ります。

 笠岡市は冬温暖な瀬戸内の気候を生かした切り花の生産が昔から盛んです。同研究会は、切り花の周年出荷体制の軸を担う主要品目としてラークスパーを5人が25アールで栽培。自家採種、育苗による高い技術力によって産地を守り、東京大田市場や大阪鶴見花きなど国内主要市場から高い評価を受けています。

 今シーズンも安定出荷を目指し、作型をずらすなど計画的な生産を進めていました。冬場にはボイラーを焚いて室温を12度に維持し、病虫害の適期防除を徹底。花の色づき、ボリュームともによく揃うなど仕上がりは良好でした。

 それでも市場の競り価格は、需要の大幅な減少によって低迷しました。平年では1本当り平均単価60円ほどですが、今春は、ただ同然に下落。出荷制限を余儀なくされ、ネットでの相対取引で小口に出荷するしかなくなりました。JAの担当者は「出荷が途切れないよう産地で計画的な生産販売の体制を整えていただけに残念。次作に向け、地域特産の切り花の知名度を上げたい」と奮起します。

 同研究会の濱田英世会長は笠岡市で8アールを栽培。摘み取り時期を過ぎた花を眺め、「JAに販売を任せ、これまで通りよい花を育てて届けることに専念する。生産を維持できるよう資材コストの引き下げを引き続き進めてほしい」と先を見据えます。

ソリダゴの写真
管内のラークスパー
 鳥が飛んでいるように見えることから「千鳥草」とも呼ばれています。
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