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粗飼料には地元の稲ワラを中心に与える写真

勝英統括本部
勝英肥育部
部会長 國富 美喜男 さん(59)(※写真手前)

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勝英肥育部
部会長 國富 美喜男 さん(59)(※写真手前)

畜産

なぎビーフ®上物96% GAP通じ安定生産へ

「なぎビーフ®」の生産振興に一丸で取り組む國富部長らメンバー

 勝英肥育部は、「なぎビーフ®」の安定生産に向けて情報や技術を共有し、成果を挙げています。奈義町内の5つの指定農場が農業生産工程管理(GAP)を通じて生産技術の高位平準化や持続可能な生産を実現。全ての農場に後継者が揃っていることで大きな力となり、昨年度は柱となる黒毛和種で631頭を出荷し、肉質等級4以上の上物率96%を達成しました。今年度はJ-GAP※の取得を目指しています。
 拠点施設は同肥育部の部員で共同運営する伍協牧場です。繁殖・肥育の一貫経営を強みに、各指定農場から集まる枝肉成績を交配や種付けに反映。30 〜40代の後継者が哺育から育成・肥育までを手掛けながら経験を重ね、経営のノウハウや感覚も磨くなど、技術を高め合う場になっています。

 産地で統一して取り組むのが飼料へのこだわりです。管内の耕種農家と連携し、粗飼料には地元で収集した稲ワラを中心に使います。また、牛のストレスを解消し、肉の風味が増すと考え、肥育の仕上げ期には特産の黒大豆「作州黒®」のきな粉を与えています。餌の分量や健康状態などを細やかに管理するほか、ビタミンAコントロールのため血液検査も定期的に実施しています。
 今年度から部長を務める國富美喜男さん(59)は、1頭1頭と真剣に向き合う信念を貫きます。手を掛けただけ自分に返ってくるところがやりがいといい、「楽しく働く背中を見せることで後継者が育つ。繁殖・肥育の技術や改良成果を包み隠さず、仲間と共有できる関係を通じて、枝肉のさらなるレベルアップを目指したい」と高い志を抱きます。

※J-GAPとは、食の安全や環境保全に取り組む農場に与えられる日本版の認証。農場やJAなどの生産団体が活用する農場・団体管理の基準を定める。

空から望む - 勝田郡奈義町 高原の広い空とまばゆい緑 和牛のびのび水田放牧

勝田郡奈義町の写真
「なぎビーフⓇ」の産地、勝田郡奈義町。県北東部に位置し、東は美作市、西は津山市、南は勝央町、北に国定公園那岐山、滝山の連山を境として鳥取県智頭町と接する町です。標高1,000m級の那岐山連峰を望み、南麓には日本原高原が広がります。年間を通して過ごしやすい気候に恵まれ、四季折々の美しい自然、広い空が広がる開けた地形は、のどかでゆったりとした時間を感じさせます。水田には和牛を放牧する光景も見られ、繁殖牛が青々と茂った草を食み、ストレスなく育っています。
 町内には国道53号が横断。当JA奈義支店や町庁舎がある中心地から、緑がまばゆい高原地帯を車で10分ほど走ると、牛舎やサイロが建ち並び、「なぎビーフⓇ」指定農場の看板が目に飛び込みます。「伍協牧場」を中心に周辺の「花房牧場」「鷹取長圓牧場」「株式会社國富」「株式会社OriginalQuchi」の各農場が連携しながら和牛の子牛から肥育牛まで一貫して飼養しています。
 町では自然と溶け込むようにアートも息づきます。毎年秋には奈義町現代美術館前の広場で、肉料理に舌鼓を打ちながらアートや音楽を堪能するイベント「アートdeミート」が開かれます。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止となりましたが、生産者は「『なぎビーフⓇ』を通じて町を元気にしたい」と話します。
牛肉の写真
なぎビーフ
 那岐山から後山に連なる中国山地の、勝英地域は昔から畜産が盛んです。穏やかな気候と肥沃な緑の大地に囲まれて、畜産農家はきめ細かな思いやりと技術で、優れた畜産物を美味しさタップリに作り上げます。
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